クライアントに寄り添うことで培われたスピードと統合力

新型コロナウイルスの感染拡大で、世界中の「普通（normal）」が大きく変わりつつあります。
今回のパンデミックが収まったとしても、次のリスクに備えるという考え方は、きっと変わらないことでしょう。私たちのメインクライアントである宿泊産業も、大きな打撃を受けています。しかしながらNSJは、前年比２０パーセントの成長を続けています。クライアントのコスト削減からはじまった、技術力とマーケティング力への期待は、様々なサービスの実装として実を結んでいます。そして、それは拡張性の高いVODシステム、外部予約サイトと連携するクラウド型PMS（ホテル管理システム）を中心とした製品群だけではありません。密にならないシステムを、まるで予測していたかのように提供できる「スピード力」としてまで、鍛え上げられています。

未来志向のIT企業として活躍の場を拡げていく

宿泊しているお客様が、レストランや大浴場の混雑状況まで確認できるセンシングソリューションに現在、全国各地から問い合わせが続いています。大小問わず、すべての宿泊産業に従事されるスタッフ・経営者たちに寄り添ってきたからできたこと。それを全社で共有する統合力を有していること。激動の時代に突入した今だからこそ、次の次を見据えているIT企業であり続けたい。持続可能な宿泊産業を、今後もクライアントの皆さまと一緒に築いていきたいと考えています。

現状を打破しながら組織を整備し、マネジメント力を高める

当社ではこれまで開発メーカーとして世の中にないものを作り、それを市場へと展開して成長を続けてきました。社内の効率化やコスト削減、さらなる利便性の追求。現在も多くのハードウエア製品を擁していますが、２～３年以内に、それらすべてをなくすという、新しいビジョンを掲げました。デバイスに依存しない、すべてのサービスがクラウド上で行われる時代を先取りするためです。
その変化に即応すべく、社内の知見を共有化し、ミドルマネジメントを強化すること。次の時代を担える人材の募集と組織の再編は、すでにスタートしています。東京本社にもクライアント寄りの開発チームを立ち上げることにしました。営業チームと開発チームの連携はさらに強化されます。その力を使って保守メンテナンスサービスの品質をあげていく。その際に残されるデータは、新しい私たちの財産となっていくことでしょう。クライアントと共に、そのビッグデータを活用し、改善点をフィードバックしていくこと。それを第一段階の目標としています。